[茸 第4回]男は不信感で一杯に

茸(くさびら)

秘法中の秘法のはずの茄子の印を結んでも、増え続け、増長し続ける茸たちを前に、男は「どうぞ鎮まるようになされて下され」と頼みます。山伏も焦って一緒に祈ってくれと頼んで、もう一度茄子の印を結ぶのですが、多分これが火に油を注ぐ役を果たしているようで、どうにもなりません。

男は今まで生き不動のように信じていた山伏の力が全然通用しない、逆に屋敷中が茸だらけになってしまって憤慨します。

山伏もできることは全てしたのだけどと困惑していますが、男に励まされて、もう一度挑戦します。

関連記事

特集

三宅 晶子

横浜国立大学名誉教授。中世日本文学(特に能楽)、古典教育を専門とする。『歌舞能の系譜――世阿弥から禅竹へ』(ぺりかん社、2019年)ほか、能楽・古典教育に関する著書多数。

岩田 千治

奈良大学文学部国文学科。高校・大学で美術部に所属し、第29回奈良県高校生アートグランプリでは、平面の部 特別賞を受賞した。奈良大学の講義ではじめて狂言に接し、その感動をイラストで表現している。

最近の記事
  1. [茸 はじめに]登場人物とあらすじ

  2. [茸 第1回]男は山伏に祈祷を頼みに行く

  3. [茸 第2回]山伏は男の家に行って、びっくり

TOP
CLOSE