

傘が開いて毒がまき散らされると、もう手の施しようがありません。
しかも「とって噛まう」と両手を広げて迫ってきます。岩田さんはそれを「取って食うぞ」と表現していますね。確かに、人が食用にするのが茸のはずなのに、それが逆転している面白さが、上手く表現されています。
普通の茸たちもそれらしくてよくできていますが、この鬼茸の仕掛けは凄いですね。武悪という狂言で使用する鬼の面を掛け、真っ赤な唐傘を使って、開き掛けの傘を開いて毒をまき散らす様子が、表現されています。既製の道具を使っているのに、すごくリアルに見えるのが不思議です。