
座ったまま仮眠を取るという形ですね。この場合の扇の使い方も、ちょっと目を引きます。
やがて眠ったままで「はあ、はあ」とうなずいているような声を出します。
絵ではちょっと右に身体を傾けながら、あたかも何か聞いているような上手い仕草になっています。

その後目覚めると、ご霊夢を蒙ったと言います。先ほどの「はあ、はあ」の時が、それだったのです。
詳しい内容はここではまだ明かされませんが、やたらありがたがっていますから、さぞかし良いお告げをもらえたのでしょう。
座ったまま仮眠を取るという形ですね。この場合の扇の使い方も、ちょっと目を引きます。
やがて眠ったままで「はあ、はあ」とうなずいているような声を出します。
絵ではちょっと右に身体を傾けながら、あたかも何か聞いているような上手い仕草になっています。
その後目覚めると、ご霊夢を蒙ったと言います。先ほどの「はあ、はあ」の時が、それだったのです。
詳しい内容はここではまだ明かされませんが、やたらありがたがっていますから、さぞかし良いお告げをもらえたのでしょう。
横浜国立大学名誉教授。中世日本文学(特に能楽)、古典教育を専門とする。『歌舞能の系譜――世阿弥から禅竹へ』(ぺりかん社、2019年)ほか、能楽・古典教育に関する著書多数。
奈良大学文学部国文学科。高校・大学で美術部に所属し、第29回奈良県高校生アートグランプリでは、平面の部 特別賞を受賞した。奈良大学の講義ではじめて狂言に接し、その感動をイラストで表現している。