

猿引
労働者階級なので、基本的には太郎冠者と同じ扮装です。商売用の御幣を腰に挿し、猿に指示を与えるための鞭を手に持っています。

猿
猿の面を付け、モンパという着ぐるみを着ています。猿のモンパは猿皮と言い、綿毛の多い柔らかな綿布を用いて作ってあるようです。
小さな子供が中に入っていて、身軽に転げ回ったり、毛繕いをしますが、その姿が、可愛く描かれていますね。
二つの場面が同時進行する演出
狂言では珍しくない演出法ですが、舞台では大名と太郎冠者が狩の話をしながら道行きをしています。その時、橋掛かりに猿を連れた猿引が登場し、名乗ります。
二つの場面が同時進行するので、ごちゃごちゃした感じにもなりがちですが、役者たちは、上手く緩急を付けて、両方の台詞がちゃんと観客に伝わる配慮をしながら演じています。 大名と太郎冠者の演技が終わってから猿引が登場するのよりも、場面展開がスピーディーで、いかにも行き掛けに猿引と出会うという感じが良く出ています。
