[唐相撲(現代の狂言)第3回]唐人相手の相撲

唐相撲(とうずもう)現代の狂言

プロの相撲取りの相手を一体誰がやるのかと思いきや、大勢並んだ家来衆に白羽の矢が当たります。
腕自慢で勝負に乗り気な者たちもいれば、出来れば自分は取りたくないと、腰が引けている者もいます。さてどうなりますことやら。

通辞が行事を務め、相撲取り一人に対して、大勢の家来衆が次々と手を替え品を替え、奇妙な取組を見せますが、すべて相撲取りの勝ちとなります。

三宅 晶子

家来たちとの相撲の場面は、その時々の上演で人数や特技に応じて様々な演出がなされます。見て楽しいショーのような場面です。 授業中の一度の視聴ではとても全部の相撲は描ききれませんでしたので、後でビデオを見ながら追加してくれています。全部の取組をワンカットずつ、よく特色を捉えて描いてありますので、たっぷりお楽しみください。

最後は全員が次々襲いかかりますが、みんな仰向けに転がされてしまい、後ろの人から前の人の上を這って前進し、全員それに続いて芋虫のように連なった場面です。大勢が力を合わせて演じ切る見応えのある演技ですが、結局一蹴りで蹴倒されてしまいます。
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三宅 晶子

横浜国立大学名誉教授。中世日本文学(特に能楽)、古典教育を専門とする。『歌舞能の系譜――世阿弥から禅竹へ』(ぺりかん社、2019年)ほか、能楽・古典教育に関する著書多数。

岩田 千治

奈良大学文学部国文学科。高校・大学で美術部に所属し、第29回奈良県高校生アートグランプリでは、平面の部 特別賞を受賞した。奈良大学の講義ではじめて狂言に接し、その感動をイラストで表現している。

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